親知らずの抜歯で口腔外科紹介された!歯医者さんで抜けないの?歯科医院と歯科口腔外科の違いについて

親知らずの抜歯で口腔外科紹介された!歯医者さんで抜けないの?歯科医院と歯科口腔外科の違いについて

「親知らずが虫歯になって診てもらっらんだけど、歯医者では抜けないって言われて口腔外科紹介されたよ」親知らずの抜歯で口腔外科を紹介されて驚いている人、不思議に思っている人っていますよね。

今回はこの厄介ものの「親知らずの歯」を例に、歯医者と口腔外科の違いについてお話できたらと思います。

この記事では今まで多くの治療をしてきた歯医者の視点から疑問や悩みを解決し、歯の治療というイメージから歯の健康維持のための右田歯科医院になりたいという思いで投稿しています。

この記事を参考にぜひあなたやご家族の歯の健康維持にお役立てください。

そもそも親知らずとはどんな歯?

親知らず
「親知らずの歯」は何も歯医者さんで抜けない歯ではありません。
ではなぜ親知らずの歯の抜歯で口腔外科をすすめられたのか・・
その答えは、「抜歯の際のリスクを考えて口腔外科の専門科で抜いてくださいね」ということなのです。

親知らずでも「歯茎に埋まっておらず手前の歯と同様まっすぐに生えている」とか「神経や太い血管が近くにない場合」などは通常の抜歯同様歯医者さんで抜ける場合もあります。

親知らずは「智歯 ちし」「第三大臼歯 だいさんだいきゅうし」と呼ばれ、前歯から数えて8番目にある歯になります。個人差はあるものの大体10代〜20代にかけて生えてくるのが一般的です。名前の由来も「親の知らぬ間に生えて来る歯」というところからきていると諸説あります。親知らずの歯茎に埋まって生えてこない人もいます。

抜かない親知らず

素直にまっすぐと生えていて、お手入れも行き届き健康ならば抜く必要はありません。
入れ歯のブリッジの土台として必要な場合もありますし、他の大臼歯をなくした場合に移植する場合もあります。

抜歯する親知らず

・虫歯になった
・歯肉の炎症が起きた
・横向きに生えたことで前方の歯になんらかの支障が出た
・神経の圧迫や膿によるトラブルが出た

このようなトラブルが起きた場合の多くは抜歯をすることになります。

親知らず抜歯に要する手術時間

正常に生えてきている親知らずは歯医者でも15〜20分程度は要します。
それ以上の時間が掛かるもしくは神経や血管に触れるリスクなどもあるだろうと判断できる難しい親知らずについては長時間の麻酔を要する手術ができる口腔外科での抜歯になり30分〜まれに1時間などかかる場合もあります。

歯医者さんと口腔外科の違いについて

口腔外科ができること

・口腔(口の中)や顎、顔面やその周辺の疾患の外科的治療
・外的な外傷を治療する(事故やスポーツなどの怪我)
・口内の唾液や粘膜に関係する内科的な病気も扱う

歯医者さんの仕事

・虫歯の治療、歯周病などの歯茎の治療を行う「一般歯科」
・歯並びなどを整える「歯列矯正」
・子供の歯を治療する「小児歯科」
・「歯科口腔外科」に分けることができます。

このように歯医者さんと口腔外科の違いを一言でいうならば、外科的処置を専門に行う科を指すのが口腔外科いうことがお分かりいただけましたでしょうか。

口腔外科はお口の怪我や骨折時の外科的治療、病気などの全身疾患を抱える患者さんの治療も行うんですね。そのため他の科の先生と連携し治療を行う場合も多くありますので総合病院などの大きな病院内にある場合が多いです。当院のように口腔外科資格を保有している場合は歯医者でありながら外科的治療も行うことができるのです。

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